【鳥の本】『愛鳥週間』に悲鳴を上げながら考える。
もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性

5月10日から16日までは「愛鳥週間」

愛鳥週間の愛鳥とは、自然の中で自由に飛び回る鳥を愛でることです。
鳥にとって棲みよい環境、鳥をとりまく生態系をふくめて守っていこうという
愛鳥思想を普及するために定められた一週間で、ペットとしての鳥は対象となっていないのですが、
野鳥同様家族7羽の鳥達もなおいっそう愛でていきたいと思います。

手乗り文鳥と生活していて思うのは、
「鳥は何て利口で、感情表現が豊かなんだろう」ということです。

「名前を呼ぶと飛んでくる」「自分の要求を伝えてくる」
嫉妬したり、遊んだり、コミュニケーションが取れる
非常に人間的な面を持っています。

以前読んだ、「もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性」
このバードウィークを期に読み返してみました。

 

 

鳥達は、「知能」「心」を持っていて
鳥達の間で会話が行われている。
また、人間との意識交流も可能である。

といった内容が様々な事例を元に紹介されています。

「人と鳥との個人的な友情」の章は、
可愛らしい鳥の様子や、人との関係を築いている様子が
微笑ましく、とても感動的です。
身近な野鳥達も、同じ地球に生きる貴重な同胞だと実感しました。

鳥と暮らしている方、鳥を観察している方などは
鳥達が持つ「知能」「心」を身近に感じていると思います。

 

 

しかし、一般的には中々理解してもらえず、
バードブレインという言葉の意識が、根強く残っているのも事実です。

こういった風潮がある一方で、
世界一有名な天才ヨウム「アレックス」と研究者「アイリーン・M・ペパーバーグ」が、
30年に渡る実験の数々で、「鳥は思考する」という事実を証明し学術の世界で認められました。

別の書籍「アレックスと私」で、この30年に渡る
偉大な研究と脅威の能力、感動的な二人の関係が紹介されています。

 

 

アレックスは残念ながら亡くなってしまいましたが
“You be good. I love you.(マタネ。愛シテル)” という
博士への最後の言葉が忘れられません。

 

 

「もの思う鳥たち」の文献的な考察、「アレックスと私」の偉大な研究は

まさしく、愛鳥思想を普及するための「大きな一歩」であることは間違いなく、
鳥達の「生態」・「病気」等の研究が進み
全ての鳥達、我が家の愛鳥7羽にも、大きな影響を与えていると思います。

鳥を愛している方、鳥好きにはとても楽しい素敵な本です。

本を読み終え、感動の余韻に浸りよりいっそう愛情を感じながら放鳥していると、

P助に首元をつつかれて悲鳴を上げる、

torinotorioでした。

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